言語聴覚療法学科
2024年誕生

入学定員 20名
滋賀県初の言語聴覚士の養成大学
びわこリハビリテーション専門職大学 学長 山川 正信
滋賀県初の言語聴覚士養成校として社会に貢献

学科長就任予定者種村 純(たねむら じゅん)

経歴
1975年 早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修 卒業
1977年 早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程 修了
1977年 リハビリテーションセンター鹿教湯病院臨床心理士
1982年 明星大学大学院人文学研究科心理学専攻博士課程 修了
1982年 伊豆韮山温泉病院 言語室長
1996年 川崎医療福祉大学医療技術学部感覚矯正学科 教授
2023年 びわこリハビリテーション専門職大学 特任教授(現在に至る)
社会活動
1999年5月~2000年3月 言語聴覚士養成所指定規則検討会委員
2000年4月~ 岡山県言語聴覚士会会長
2002年4月~2005年3月 高次脳機能支援モデル事業専門委員
2002年4月~2023年3月 岡山県高次脳機能障害支援対策整備推進委員会委員
2005年4月~2015年3月 高次脳機能障害支援普及事業学識経験者委員
2012年6月~2023年3月 全国リハビリテーション学校協会副会長
2020年6月~ 言語聴覚士 試験委員

言語聴覚士と聞くと特殊な専門家という印象がありますが、その活動範囲は広範にわたります。臨床領域としては聴覚とともに声や発音、飲み込み(摂食嚥下)、言語、さらには認知の障害に対応します。摂食嚥下障害や高次脳機能障害(脳損傷に伴う認知・行動の障害)は21世紀に入ってから、その治療介入の技法が発展しています。年齢的にも小児から高齢者まで、医療機関介護施設、福祉施設、さらには行政機関と連携して地域在住の言語聴覚障害者の支援や地域の環境作りに及びます。地域包括ケアや災害支援、さらには言語障害者のコミュニケーション支援も展開されています。

4年間で言語聴覚士として必要な医学・心理・言語・社会福祉の知識と言語聴覚士としての評価と治療介入の知識・技能、さらにはリハビリテーション職種としての基本的態度を学びます。滋賀県内初の言語聴覚士養成校として関係機関と連携して滋賀県の言語聴覚障害者の医療福祉に貢献していきます。社会の期待を背景に就職状況はきわめて良好です。発展が著しい言語聴覚リハビリテーションの世界への参加してください。私たちは心からお待ちしています。

話す、聴く、食べる、の
スペシャリスト

言語聴覚療法学科

  • [入学定員]
    20名
  • [学位]
    言語聴覚療法学士(専門職)
  • [取得可能資格]
    言語聴覚士国家試験受験資格

言語聴覚士とは?

話す、聴く、食べる、のスペシャリスト

ことばや聴こえなどコミュニケーションに障害のある方に対して、また咀嚼・嚥下(飲み下し)など摂食に障害がある方に対して、相談・評価・検査・訓練・指導・助言などの援助とQOL(生活・生命の質)の向上や社会参加のための支援を行う職種です。またご家族や周囲の方々からの相談にもお応えいたします。
医療機関だけでなく、保健、福祉施設、教育機関など幅広い領域で活躍できます。

高齢化により今後求められる職種

高齢化が進む日本では、加齢とともに発症しやすくなる嚥下(えんげ)障害や誤嚥(ごえん)の患者、また増加傾向にある高齢者の認知症患者は今後ますます増えていくことが予想されます。
このような将来を見据え、嚥下障害や認知症による言語障害などに対応できる言語聴覚士を配置する施設は増加傾向にありますが、他のリハビリ専門職とくらべて有資格者が極端に少ないのが現状です。
就職先となる施設は医療現場のみならず介護や福祉、保健の場など多岐にわたっていますが、高齢化に伴い今後さらに言語聴覚士の配置を増やす施設は拡大していく可能性が高く、それと比例して求人数も増加していくことが予想されます。

AI時代にも求められる仕事

リハビリテーションの仕事は、単に症状に対する改善策を提供するだけでは成り立たず、豊かな人間性とコミュニケーションを発揮して患者様の気持ちに寄り添った対応が求められます。コミュニケーションには言葉だけでなく、視線、姿勢、声の調子、表情、身振りなど様々な要素が含まれます。その複雑な障がい像を理解し観察力や洞察力もフル活用しながら臨機応変に対応する言語聴覚士の業務は、AIに代替できない仕事だと考えられています。

女性が活躍しやすい環境

言語聴覚士は、男女ともに活躍できる仕事ですが、女性の比率が高い職種です。言語聴覚士の職能団体である一般社団法人日本言語聴覚士協会の会員データによると、言語聴覚士の男女比は、女性が約8割、男性が約2割を占めています。女性の言語聴覚士が多い理由としては、言語聴覚士の仕事はリハビリテーション専門職の中でも最も力仕事が少ないためと考えられます。患者さんと会話することや診察・観察をすることが主な業務ですから、座っている時間も長く、内勤が多いです。言語聴覚士は女性が多いため、より女性にとって活躍しやすい環境になっています。結婚・出産してからも働けるようサポートしてくれる職場も多く、育児休暇なども積極的に取れる環境が整っています。

予想される就職先

医療機関

  • ・大学病院
  • ・総合病院
  • ・診療所

保健施設

  • ・介護老人保健施設
  • ・デイケアセンター
  • ・小児デイケアセンター

福祉施設

  • ・特別養護老人ホーム
  • ・デイサービスセンター
  • ・重症心身障害児施設

教育機関

  • ・小中学校
  • ・特別支援学校
  • ・研究施設
  • ・言語聴覚士養成施設